みなさん、こんにちは。広報担当です。今回は、ヘルスケア産業コラムシリーズの第3回目として、ヘルスケア産業の中で注目されているデジタルサービスを調査しました。健康増進アプリや治療用アプリなどは、私たちの生活の中でも身近なものになりつつあります。今後さらに広まっていくことが予測される、デジタルを駆使したヘルスケアサービスをチェックしてみましょう。
少子高齢化社会にむけてデジタルヘルス市場はさらに拡大!
これからの未来、日本の医療費問題を解決に導くためにはデジタル活用が必須であると考えられています。医療費問題というと壮大なスケールのように感じますが、私たちが使用しているスマートフォンには歩数計アプリが搭載されていたり、スマートウォッチで心拍の測定をしている方もいます。これらを取り入れているというのもデジタルを使用したライフスタイルであり、私たちはすでに意識せずにデジタルツールとともに生活をしています。
また、今後の人口減少に伴い縮小する産業もありますが、少子高齢化に向かっている中でヘルスケア産業は需要が増えており、他業種から新規参入して製品開発をしているケースもあります。医療や介護の現場の人手不足の解消や効率化を目指すためのデジタル活用に着目したIT企業などとの協業も多くなっています。
今回は、ヘルスケア産業で注目を集めるデジタルヘルスの事例を紹介していきます。
異業種からの参入も! 注目のヘルスケアサービス
先ほど挙げたアプリケーションなどはすでに多くの方に普及し、その後のDX推進やコロナ禍に伴い、医療の現場や私たちの生活の中に普及し始めたデジタルヘルスツールもあります。これらを「健康維持・増進」と「患者・介護支援」で分けると主に以下のようなものがあります。
【健康維持や健康増進に寄与するもの】
■アプリケーション
・睡眠の管理、記録アプリ
・カロリー計算アプリ
・歩数計アプリ
■デバイス
・スマートウォッチ
・スマートアパレル
【患者や要支援、要介護者を支援するもの】
■アプリケーション
・おくすり手帳アプリ
・ニコチン依存症治療用アプリ
・高血圧症治療用アプリ
■デバイス
・オンライン診療
・医療研修用VR
・リハビリ支援ウェアラブル端末
■データ
・PHR(パーソナルヘルスレコード)
ご紹介したものはほんの一部です。多くの企業から新製品がリリースされ続けていますので、興味がある方はご自身でもチェックしてみてください。
今後はさらにデジタル技術を用いた病気の予防、診断・治療を支援、または実施するソフトウェア等のDTx(Digital Therapeutics:デジタルセラピューティクス)が取り入れられ、開発されていくと考えられます。
ただし、治療などの際にデバイスを使用する環境をそろえることや、インターネットを使用できない子どもや高齢者にどうやって使用法を覚えてもらうかという課題などもある為、普及へのハードルはまだ高い部分もあります。
デジタルの力で地域包括ケアシステムが活きる街づくりを
少子高齢化社会にむけ、厚生労働省が目指しているのは「地域包括ケアシステム」の構築です。
※団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステム。
こちらも既に取り組んでいる地域もありますが、これらのシステムと質の高い医療提供体制の構築を実現するには、上記で紹介したアプリやデバイスとの連携、新たなデジタルツールの組み入れが欠かせないのではないでしょうか。
未来の健康維持管理はデジタルツールがスタンダードに!
これからの健康管理、医療支援の在り方は変わりつつあり、そこにデジタルの存在は欠かせません。また、デジタルの良い所は、場所や時間を超えたサービスが提供できるところや、ツールやデバイスから取得したデータを利活用できるところにもあります。これらを起点に、さらに新たなテクノロジーが開発されるのを期待していきましょう。
当ブログでは、今後も医療費問題を解決に導く最新のサービスに注目し、紹介していきます。