【独自調査:後編】大手製薬企業の医療従事者向けサイトのオススメ施策10選

製薬

公開日:2024.11.06

医療従事者向けサイトの最新動向やトレンド施策のメリット・デメリット

前回に引き続き製薬企業が運用する医療従事者向けサイトの調査結果から内容を一部抜粋してお伝えしていきます。この調査は、大手製薬企業のサイトを中心に弊社独自の視点で調査したものです。自社で医療従事者向けサイトを運用している方にはトレンドや動向も含めて参考にしていただける情報です。運用にお悩みの方は、ぜひご活用ください。

前編の記事はこちら!

HCPサイトの最新情報を逃さずキャッチ!

私たちメンバーズメディカルマーケティング(以下MM)では多くの製薬企業さまのサイト運用に携わっているため、業界のコンテンツのトレンドを定期的に調査し、動向をウォッチしています。
本調査は、MM社員が国内・外資の大手製薬企業約20社をピックアップ。医療従事者向けサイト(HCPサイト)で実施されている施策を独自に調査し、トレンドや効果的であると思われる施策を10個にまとめたものです(2024年9月時点の調査結果を元に作成)。
また、今回ご紹介する施策もメリットとともにデメリットにも言及していますので、それらも参考にしてみてください。

▼こんな方におすすめ
・製薬企業の医療従事者向けサイトで実施されている施策が知りたい
・他社の動向が気になるけど、調べる時間がない……
・新規会員獲得や回遊率向上のために有効そうな施策が知りたい

前回ご紹介の施策に続いて別の施策2つをピックアップしてみました。

〈続編〉独自調査で発見したHCPサイトの特徴

MMの独自調査で発見したHCPサイトの特徴(続編)

4.HCPサイトのコンテンツを工夫して紹介

HCPサイトのコンテンツを工夫して紹介

こちらは自社内のコンテンツを積極的にアピールしていくという施策です。
いくつかのHCPサイトを見てみると、TOPページに自社のおすすめコンテンツや最新コンテンツを配置したり、アクセスランキングを掲載しています。コンテンツをTOPページにまとめて紹介することでサイト回遊率の向上が期待できるため、ユーザーの関心が高そうなコンテンツを見てもらいやすい位置に配置する工夫も重要です。

また、会員登録を伸ばしたい場合は、初めてサイトに訪問するユーザーに「人気ランキング」や「おすすめコンテンツ」を見せることで興味のある記事を効率的に発見する手助けになり、会員登録に繋げやすくなるかもしれません。さらに、他の人も読まれているという事や多くの人に評価されていたという情報が伝わることで訪問者に信頼感を与えやすくなります。

少し工夫のある見せ方としては、おすすめコンテンツをユーザーの閲覧履歴に基づいて興味があるコンテンツをパーソナライズ化して掲載しているHCPサイトもありました。より滞在時間を延ばせたり、ページビューの増加が期待できる施策です。

【メリット】
■回遊率の向上
・TOPページに人気コンテンツを明示することで医療従事者の方の興味・関心を引き付けることが可能。また、TOPページに表示させるだけでなく、セミナーページ内でおすすめのセミナーを表示させる等、コンテンツページごとに検討するとより効果的。
・ユーザーパーソナライズ化したコンテンツを表示させることで、より興味・関心度を高められ、回遊率UPにつながる。
・人気コンテンツや、おすすめコンテンツ、新着コンテンツの中に会員限定コンテンツの表示がある場合、会員獲得、ログイン率の向上にもつながる。

【デメリット】
■サイト構造の複雑化
・多くのコンテンツが表示されることで、ユーザーが必要な情報を見つけにくくなる可能性がある。

■運用コストの増加
・コンテンツの選定、表示、更新を定期的に行う必要があるため、運用コストが増加する可能性あり。

■ユーザーエクスペリエンスの低下
・サイトのTOPページに多くのコンテンツを表示することでページの読み込み速度の低下や、ナビゲーションが複雑になることを避けるために、ユーザーエクスペリエンスの向上に努める必要がある。

5.個々に応じた閲覧履歴の表示

閲覧した商品がチェックできるようになっている履歴の表示機能は個人向けのショッピングサイトではお馴染みかもしれません。こちらをHCPサイトの施策として取り入れてみるという方法もあります。
表示するパターンは、マイページに履歴を表示したり、再来訪の際にポップアップで表示する方法や右側にサイドバーで固定する方法がありますが、いずれもサイト回遊率を高める効果が期待できます。

また、医療従事者の目線で見た時の閲覧履歴のメリットは、前回ログインした時にチェックしていた内容が表示されることで情報を探す時間を短くできる点です。特に忙しい医療従事者にとっては業務効率向上に繋げられる効果があるため便利に感じるユーザーも多いのではないでしょうか。そこから会員登録へ繋げられる可能性もあります。

【メリット】
■回遊率の向上
・閲覧履歴をマイページやサイドバーに表示することでユーザーが過去に閲覧したコンテンツを容易に見つけることができ、サイト内の回遊率向上が期待できる。
・過去に閲覧したコンテンツを簡単に見つけることができるため、ユーザーの情報探索が効率化され、満足度の向上、サイト内の滞在時間が増加につながる。

【デメリット】
■技術的な実装コスト
・閲覧履歴をマイページに表示し、再来訪時にポップアップ表示やサイドバー固定表示を行うためには、技術的な開発リソースが必要。

■データのプライバシー
・閲覧履歴の表示はユーザーのプライバシーに関わる情報を扱うため、適切なデータ管理とプライバシー保護が必要。

残りの施策は資料ダウンロードで今すぐ確認!

残りの施策5選の解説は資料をダウンロード!

今回も大手製薬企業の医療従事者向けサイトのオススメ施策10選から一部をご紹介しました。
ご紹介した施策への対応や導入方法についてご質問やご相談があればお気軽にお問い合わせください。

▼残りの施策5選は以下の内容をご紹介しています。詳しい解説は資料をダウンロードしてご覧ください。

6.チャットボットによるお問い合わせ対応
7.医師のキャリアにフォーカス
8.オンライン面談サービス
9.イラスト素材の提供
10.患者とのコミュニケーションにフォーカス


当ブログでは医療・製薬業界の情報とともにWebサイト運用にまつわる有益な情報も発信していますので、今後のブログにもご期待ください。
その他、デジタルマーケティングに関する困りごとなどがあればこちらからお問い合わせください。

この記事の担当者

土屋 宙奈

土屋 宙奈/Tsuchiya Sorana
職種:Webディレクター
入社年:2022年
経歴:新卒入社後、Webinar運用案件→サイトリニューアル案件に従事。サイト構築ディレクターとしてWF作成や、ページ進行管理を担当。

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