事例 3

  • お客様名:一般社団法人日本血液製剤機構
    https://www.jbpo.or.jp/
    「善意と医療のかけ橋」を基本理念とし、善意の献血による血液製剤を通じ高い倫理観と使命感をもって人びとの健康に貢献します。
  • 対象動画:アルブミン インフォームドコンセント動画
    https://www.jbpo.or.jp/general/alb_movie.html

本日は薬剤のインフォームドコンセント動画制作をご依頼いただいた、一般社団法人日本血液製剤機構(JB)の花谷秀一さま、戸井田慎哉さま、松崎理恵子さまにインタビューをいたしました。動画制作に至った背景や制作過程などについて、率直なご感想を伺いました。(インタビュー取材は2020年7月実施)

患者さんに理解してもらい、
安心して治療を受けてもらえるように。

──はじめに、皆様の部署の役割やご担当業務についてお伺いできますでしょうか。

花谷さま(写真右):

私は、事業戦略部という部署で、Webを利用した情報共有システムの構築や社内外への情報配信を担当しています。AIやロボットのプロモーション活用が最近の課題です。

戸井田さま(写真左):

事事業戦略部 事業戦略課に所属していまして。担当領域としては、医療関係者・患者・ご家族向け社外サイトを主にしています。患者さんやそのご家族の方にとっては聞き慣れない製品を扱っているので、いかにわかりやすく表現できるかを考えてますね。「血漿分画製剤のことはJBホームページ!」の実現を目指して日々業務に取り組んでいます。

松崎さま(写真中央):

事業本部の中の学術研修部 学術二課に所属していまして、アルブミン製剤のプロダクトマネジャーをしています。最近までは、現場でMRをしていましたので、MRの経験を活かした製品育成や情報整備を推進しています。

患者さんと医師、
どちらの役にも立つ動画コンテンツを制作する

──今回この動画を制作することになった背景についてお聞かせください。

花谷さま:

現在新型コロナウイルスの影響で、医療現場は未曽有の状態となり、多忙を極めていますが、感染防止のため我々の訪問も制限されており、直接医療関係者への支援を行うことは難しい状況です。

そこで我々は、患者さんへのインフォームドコンセントに役立つ動画を作成することが、患者さんだけでなく、今多忙な先生方の業務の軽減につながると考え、動画を制作することにしました。
我々が製造販売している製剤は、善意の献血で集められた血液を原料とした薬剤で、患者さんに投与する際は、くすりの効果や安全対策、副作用などについて、事前に説明して投与の承諾を得ること(インフォームドコンセント)が法律により義務付けられています。
医師は初めて投与を受ける患者さんやご家族に、毎回同じ説明が必要となります。

──投与前に説明する内容はどれくらいのボリュームなのでしょうか?

松崎さま:

丁寧に説明するとなるとA4用紙1枚にびっしりの文字を読んでいくような感じなので、数分で終わるようなボリュームではないですね。
扱っている薬剤が血液由来なので、特に原料の安全性に関する情報も含め他の製剤に比べて説明するのに時間は多くかかってしまいます。
今回作成した動画は、同意書に記載されている説明を動画でわかりやすく解説したもので、従来の紙での説明より患者さんの理解も深まり、先生方の説明の一助となるものと期待しています。

医療業界専業の会社がある中で、
メンバーズが選ばれたポイントは?

──2019年のイベントに戸井田さまにご参加いただいたことが今回のきっかけでした。実は、最初の面談でデジタルマーケティング領域はすでに他社にお願いしていると伺っていましたが、その中で弊社に動画制作を依頼いただけたポイントについて伺えますでしょうか。

戸井田さま:

まずはタイミングが良かった。笑。グイグイ押しが強すぎることもなく、ちょうど良かったことですね。実はこれが非常に大きなポイントでした。花谷とも話をして二人とも同じ意見でした。

──笑。タイミング以外で何かあげるとしたらありますでしょうか?

戸井田さま:

ほかのポイントを挙げるとしたら、そうですね。検討段階でも出てくる資料などはわかりやすく、また毎回伝えたことが資料に正確に反映されていたので安心できました。

花谷さま:

いつも資材の作成をお願いするベンダーさんは、医療業界での仕事に特化した専門の方々が多く、我々のことも医療のこともわかっているので、阿吽の呼吸で進めていってくれるという良さがあります。ただ、今回は患者さん向けの資材でしたので、一般の目線で作ってもらえるところにお願いしたい、ということで、医療業界以外でも動画やコンテンツ制作の実績もあるメンバーズさんにお願いしました。
実際に、期待通り普段であれば気づかないような質問ももらえたので、我々としても新しい気づきもありました。

Web会議だけで
動画の企画からナレーションまで実施。

──制作における進行は、Web会議で全て進行しました。Web中心の制作進行については問題ありましたでしょうか?

花谷さま:

プロジェクトメンバー全員が直接一度も合わず、Web会議だけで動画制作をここまでやったのは初めての経験でしたが、大きなトラブルもなく進行することができました。

戸井田さま:

過去にはJB全体の動画というものを作ったことはありましたが、ここまで絞った内容の動画は初めてでした。
最初の段階では、血漿分画製剤全体を網羅した内容で進めようと考えていました。ただ、そうすると今回のアルブミン製剤だけでなくグロブリン製剤など複数の異なる製剤が含まれてしまうことになるため、ごちゃごちゃしてしまい、視聴者に伝えたいことが伝えられない印象がありました。また、同意書の内容をそのまま動画に起こすということを考えていたので、映像の尺が伸びるということも大きな懸念となっていました。
その後アルブミン製剤に絞って制作することになったので、これらの問題は解決することができましたが、当初はそんな課題もありました。

──メンバーズからの提出物についてはいかがでしたでしょうか?

戸井田さま:

こちらからの要望に対しての提案は、基本外れていなかった印象です。原稿やイラストなどを提出してもらい、我々側で必要なものを活かし、不要なものは外すという判断をする。提出された資料の内容も分かりやすかったので、テンポよく進められました。

──プロジェクト進行について伺います。テキストでのシナリオチェック、イラストイメージチェック、コンテ詳細チェックと確認を何段階も行いましたが、その進行は手間ではなかったでしょうか

花谷さま:

20年以上もWeb関係の仕事に関わっていますが、過去、作業の後半で大きな手戻しが発生し、その分金額が追加で発生してしまったというケースが多々ありました。今回は企画を事前にしっかり固めた上で進めることができましたので、進め方自体は納得できるものでした。

──今回の動画でこだわられた一番のポイントは?

花谷さま:

患者さんが投与を受ける薬のことを十分理解し、納得して投与を受けていただくことが目的なので、とにかく一般の方々が理解しやすいものを作りたいと考えていました。

──動画制作の流れは理解されていて、進め方の不具合もなく上手くいったということで良いでしょうか?

戸井田さま:

笑。はい、上手くいったと思っています。

出来上がった動画に対する反応は?今後の取り組みは?

──完成した動画、ご覧いただいた方の反応はいかがでしょうか?

戸井田さま:

動画を視聴してもらった先生の反応は、まだきちんと伺えていないのです。ただ、社内の反応はとても良く、わかりやすいという声を聞いています。

松崎さま:

新型コロナウイルスの影響で、実はまだ先生方にきちんと案内できていないという状況ですが、興味を持ってもらえると思っています。患者さんにも前向きにみてもらえる内容だと思いますので、早く多くの患者さんに見てもらえたらと思っています。

──社内の評判も良いということで安心しました。今後の展開についてはいかがでしょうか?

今後動画のコンテンツをどんどん増やしていきたいと思っていますが動画は制作費用が膨らむことが大きな課題でした。患者さんと先生、そのどちらからしてもわかりやすいこと、かつ金額も抑えて作れるようにすることが重要と考えています。今回のプロジェクトでは、その両方を満たせたと思っています。
同様の動画を他の製剤でも制作したいと考えています。実際にほかの薬剤の担当者からもぜひ動画で資材を作成したいという意見が上がってきています。

──これから弊社に対して期待されることや率直なご意見をいただけますでしょうか。

戸井田さま:

とても良い雰囲気で打ち合わせができ、大変やりやすかったです。まだ慣れていなかったWeb会議を活用し、適切に課題を解決することが出来た印象があります。今回制作した動画から、他の製剤に波及していけたらと考えているので、今後も良いご提案をいただきながら、お付き合いしていけたらと考えています。

花谷さま:

JBではいくつもの患者・ご家族の皆様に向けた情報サイトを公開していますが、そこで何か一般の方々の目線で新しいご提案がいただけたらありがたいですね。患者・ご家族の皆様によりわかりやすい情報サイトに進化できればと考えています。

──ありがとうございました!