みなさん、こんにちは。広報担当です。今回は、メンバーズや私たちMMが取り組む「CSV=共有価値の創造」についてまとめてみました。また、「CSV」と「CSR」の違いにも触れているので、CSVによるアプローチで企業を経営していきたい企業トップや経営者層の方、MMのCSVに興味があるという方もぜひ、ご覧ください。
現在の医療業界が抱えている課題を解決へ導くMMのCSV
メンバーズは、「社会課題の解決」と「ビジネス目標の達成」を同時に実現させる「CSVアプローチ」を用いながら、クライアント企業のみなさまを支援している企業です。
では、なぜ「CSVアプローチ」を採用しているのか。それは、企業と企業に関わる人々のエンゲージメントを高め、ビジネス成果の向上につながる事例を多数創出することでビジネスの在り方を持続可能な社会につながるものへ転換したいという想いがあるからです。
また、メンバーズのカンパニー企業であるMMでは、社員一人ひとりがミッション/ビジョンの達成・実現とともに、「CSV=共通価値」を常に意識しながら業務にあたっています。
そこで、今回は改めてMMのCSVをみなさんに共有しつつ、私たちが実現するべき社会の形を考えていきます。
いま私たちが暮らす日本の医療環境は、楽観的な未来が待っているとは言いにくい状況となっています。
年々医療費はかさんでいるのに、予防医療への関心は未だに低いまま。医療施設数は世界一でも、人口1,000人あたりの臨床医の数は少なく、MRも減少し続けています。みなさんもご存じのように、医療の問題は数え切れないほど存在しているのです。
しかし、これらの問題について私たちは〈デジタルを駆使して間接的に医療の問題を解消するスキルを持つ〉クリエイター集団であることを忘れてはなりません。
以下から私たちのCSVや事例などを交えて紹介していきますので、CSVという言葉を知らなかった方も、ご一読ください。
私たちは医療業界のマーケティングのあり方を変えることで「共通価値の創造」をしていく集団!
MMの設立当時から掲げ続けているビジョンは、医療従事者・製薬会社・患者をデジタルコミュニケーションでつなぎ、社会変革を起こすこと。また、このビジョンを少し異なる切り口で考えてみると、疾患啓発なども私たちが提供できる「CSV=共通価値」であると考えています。
そのため、病気ならば早期発見や早期治療、感染症であれば薬を使うことで感染を広げない、後遺症を残さないようにし、QOLを上げながら製薬会社の収益も増やしていくということが私たちの提供すべきCSVといえます。
薬剤を多く処方することは製薬会社の収益にはつながりますが、患者のQOLを上げることとはイコールではありません。早期に発見し、薬で治療することにより両者がハッピーな状況を作ることこそがCSVという考え方なのです。
近年では「予防医療」という言葉が浸透しつつありますが、治療ベースで医療費を押し上げたことによる弊害はすでに出始めています。そして、時代の潮流は変わり、環境保全の面において今では世界的にも大量消費を良しとする考え方ではなくなりつつあります。日本の医療業界についても、「病気になったから治療する」という考え方から「病気を防ごう、早期の段階で発見しよう」というように切り替えるべき時期を迎えているのではないのでしょうか。
似ている用語「CSV」と「CSR」、違いをチェック!
社会に対する責任や何らかの社会活動をする企業の取り組みとして出てくる用語、「CSV」と「CSR」。明確に何が違うのかを説明できる方は意外に少ないのかもしれません。この機会に、2つの用語の意味や役割の相違点を抑えておきましょう。
■そもそも「CSV」とは?
『Creating Shared Value』の略。経済学者マイケル・ポーターが2006年に提唱したもの。
「共通価値の創造」とあるように、経済的な価値創出に留まらず、社会と共有の価値を創造していくこと。社会的価値の実現を通じて事業価値や競争力を確立するという意味。
■似ている響き「CSR」とは?
『Corporate Social Responsibility』の略。企業の社会的責任という意味。企業が倫理的観点から事業活動を通じて、自主的(ボランタリー)に社会に貢献する責任。
CSRとしての多く取り組まれているのは、環境に対する保護活動。環境教育、森林再生や苗木を植える活動など。ほかには、「文化財の保護・保全活動」、「人権保護」、「女性の地位向上」など多岐にわたる。また、これらの活動は、直接的に企業の利益にはならなくとも、企業価値の向上に繋がるものとしてメリットのある活動である。
【なぜ、いま、ビジネスに社会課題の解決が求められるのか?】
メンバーズの調査(CSVサーベイ2021年3月)の結果、生活者の約6割が地球温暖化に関心があると回答し、世帯年収別に分けて見ると年収が上がるにつれ関心度合いも高くなることが明らかになっています。また、約5割がSDGsや地球温暖化問題に取り組む企業の商品やサービスを購入したいと回答しました。
その一方で、実際に購入経験があると回答したのは約2割にとどまり、「具体的にどのような商品を購入したりサービスを使えばいいかわからない」、「他の類似商品より価格が高い」、「どういった企業が取り組みをしているかよくわからない」などの理由から購買に至っていないという事実があります。
しかし、これらは企業の経営戦略やマーケティング施策によって、ビジネス成果向上が期待できるため、このような踏みとどまりは解消されると考えられています。
【事例紹介】 メンバーズが取り組んでいるCSV
以下では、CSVをより具体的に理解していただけるような事例として、メンバーズが取り組んできたCSVをご紹介していきます。
2020年5月に誕生した、メンバーズの「Social Good Action +100プロジェクト 」は、社会に対して良いインパクトをもたらす取り組みを2030年までに100個実現させるという目標を掲げたプロジェクトです。
このプロジェクトにはメンバーズグループ全社員が参画し、CSV経営(経済価値と社会的価値を同時に実現する経営手法)を実践・推進しています。
今回は、当プロジェクトからの事例をいくつかピックアップしてみました。
■クライアントへのサービス提供事例:三井住友カード「タッチハッピープロジェクト」の支援
2020年3月、メンバーズは三井住友カードのキャッシュレス決済の普及と社会課題解決を目指す「タッチハッピープロジェクト」の支援を開始。第一弾は、日本初のフードバンク「セカンドハーベスト・ジャパン」と共創し、「食」の問題解決を目指した。このプロジェクトは継続的な取り組みであり、第一弾終了後もメンバーズは三井住友カードとさまざまな社会課題を解決するNPOやNGOなどとともに、キャッシュレスの利用促進と持続可能な社会づくりを実現する取り組みを共創している。
■CSV普及・啓蒙:「大学生CSVビジネスアイデアコンテスト」毎年開催
メンバーズは、将来の日本を担う若い力と日本を代表する大企業の共創によりCSV事業、プロモーションを創出し、企業や地球環境にとってサスティナブルな社会の実現を目指すことは、学生と企業双方にとって非常に重要であると考えている。「大学生CSVビジネスアイデアコンテスト」は2017年より毎年開催され、参加企業から提示された募集テーマに基づき、社会課題解決とビジネス目的達成の両立(CSVモデル)を実現できるアイデアをコンテスト形式で大学生から募集。プレゼンテーションを実施し、優秀なアイデアを表彰している。
■採用・育成:新型コロナ禍における学生支援
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、他の会社で新卒入社者の内定取り消しや2021年新卒採用の規模縮小などが起きている事態を受け、メンバーズでは2つの施策を実施した。
・2021年入社予定内定者のインターンシップ受け入れ・給与先払い
2020年7月15日から2020年9月30日の期間で、計60時間のインターンシップをオンラインで実施し、のべ83名の21新卒内定者が参加。
・学生向け無料オンライン講座の提供
2020年10月14日時点で10講座が実施され、のべ172名の学生が参加。
■新規事業:「メンバーズルーツカンパニー」設立
人口減少社会における地方経済の活性化に事業を通して貢献するカンパニーとして、2020年4月に「メンバーズルーツカンパニー」を設立。地方中堅企業のDX推進を支援し、地方から持続可能社会の実現を目指す。自社内でのデジタル人材獲得が難しかった地方中堅企業も、デジタルマーケティングの推進に必要なECサイトやネット広告、ソーシャルメディアなどのスキルをもつメンバーズのデジタルクリエイター人材に対し、必要な時間単位で低額から業務を依頼できる。
■福利厚生・社内制度: 3か年の女性活躍推進計画を実施、女性管理職比率30%達成
メンバーズでは、出産や育児・介護など社員のさまざまなライフステージに応じた環境づくりと、女性社員の活躍推進に関わる取り組みをさらに加速させていくための計画として、2016年4月から女性活躍推進計画「Womembers Program(ウィメンバーズ・プログラム)」を開始。2017年10月には女性管理職比率30%を達成し、内閣府男女共同参画局が掲げる2020年目標を3年前倒しで達成、2019年4月時点で全目標をクリアしている。
CSVを通して日本の医療をより良いものに。デジタルで医療と人々の健康をアップデートしていきます!
メンバーズやMMのCSVをご紹介してきましたが、私たちが「CSV=共通価値」を意識することによって、クライアントのみなさまとともに社会や医療をより良いものへ導いていることを実感いただけたのではないでしょうか。
今後もCSVについての新たな取り組みなどもご紹介していきますので、ぜひ、私たちの取り組みに引き続きご注目ください。そして、MMはこれからもデジタルの力を駆使して、日本の医療・健康への貢献を続けていきます。
※株式会社メンバーズ:CSV戦略コンサルティング・CSV型プロモーション実行支援