【生成AI活用事例】大手ヘルスケア企業との実践で得た4つの成果

生成AI

公開日:2024.06.12
更新日:2024.06.26

私たちメンバーズメディカルマーケティングカンパニー(以下、MM)の新たな生成AI活用事例のご紹介です。近年広まっている生成AIの業務活用ですが、現場に浸透していないというお悩みも増えています。適切に使われなければ生成AIを使うメリットは失われてしまいます。医療・製薬企業のデジタルマーケティングで生成AIの活用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

生成AI導入以降の課題は組織への浸透!

今回ご紹介するのは、大手ヘルスケア企業さまとMMによる、生成AIを組織に浸透させるための取り組みの事例です。

これまでの記事でもお伝えしてきたように、近年広まっている生成AIですが、導入したものの現場に浸透していないというお悩みも増えています。適切に使われなければ生成AIを使うメリットは失われ、業務効率化が進まなくなってしまいます。製薬企業のデジタルマーケティングで生成AIの活用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ご紹介する事例は、このような課題を解決するために《組織に生成AIの活用を浸透させる目的》で実施されました。「生成AIを導入したけれど、チームで使われていない」、「組織に浸透させる方法が分からない」……といったお悩みを持つデジタル担当者の方は、私たちの取り組みも参考にしていただければと思います。

実践で得られた4つの成果とポイント

生成AI活用の実践で得られた4つの成果とポイント

では、今回の大手ヘルスケア企業さまとの取り組みの内容や成果について説明していきます。

冒頭で生成AIの導入後の課題が増えているとお伝えしたように、こちらの事例は “生成AIを組織に浸透させ、現場のメンバーが当たり前のように活用できること” を目指した取り組みです。具体的には、顧客管理に関連するCRM業務(メール/プッシュ通知)において、生成AI活用を前提とした業務フローの構築を行いました。

【取り組み手順】

まずは企業や組織内でChatGPTを使えるようにチームメンバーに「ChatGPT Team」のアカウントを付与。生成AIのツールを使うメンバーに必要な環境を整えるところからスタートしました。(「ChatGPT Team」は無料版と異なり、セキュアで情報漏洩のリスクが低く、会話の履歴が学習データとして利用されないため、安全に使用できます)

環境を構築した後は、プロンプトに対するエンジニアリング力の高いMMの人材がメンバーの育成を先導していきました。そして、「業務フロー可視化」→「生成AI活用余地の検討・特定」→「プロンプト開発」→「業務フローへの組み込み&レクチャー」これらの作業を順に実施しながら他の案件メンバーにもプロンプトをシェアし、活用を促進しました。

【実践で得られた4つの成果】

生成AIの活用成果として主に業務効率化にスポットが当てられますが、具体的な効率化やマーケティングの成果にプラスしてチーム育成に関わる部分でも良い効果が出ていることが感じられました。それらも含めると、今回の取り組みの成果は以下の4点にまとめられます。

1.業務効率化
2.マーケティング成果創出
3.早期戦力化
4.スキル育成

「1.業務効率化」、「2.マーケティング成果創出」では、作業時間の短縮やマーケティング活動の改善につながる効果が出ています。
さらに、「3.早期戦力化」に関しては、案件理解の浅いメンバーであっても生成AIを使うことで顧客ナレッジを反映した成果物を担保できるため、育成のスピードを加速化させることができました。
同様に「4.スキル育成」に関しても自身の引き出しに無い訴求のアイディアや手法が学習でき、ライティングスキルの向上に寄与しています。また、レクチャーを受けるメンバーに変化が起きたことも感じられました。プロンプトスキルを持っていなかったメンバーが業務効率化を実感していく中で自分から積極的にプロンプトをカスタマイズし、新たなプロンプト開発に取り組むことができました。
これは、新たな技術に対するベネフィットが感じられことによって業務フローのレクチャーを受けることに留まらず、自発的にプロンプト開発をしていくという好循環に繋がった結果だと考えられます。

【組織に浸透させる4つのポイント】

また、今回の業務フローの構築において、実際の取り組みの中で考慮すべき点もいくつか出てきました。生成AIの活用を組織に拡大させるコツや注意すべきポイントでもありますので、以下の点も参考にしてみてください。

1.生成AIを活用できる環境の確保
2.育成は少数でスタートする
3.業務フローに確実に組み込む
4.各メンバーにベネフィットを実感してもらう

前提として、環境が整わなければ組織で生成AIを使うことができません。そのため、生成AIを使うチームメンバーのアカウントの取得など、環境構築に関わる作業は早い段階で着手することが望ましいです。そして、最初から大規模な人的リソースの投入を行わずに育成は少人数からスタートすることも成果に繋げるポイントです。先端技術に感度の高いメンバーを中心にさまざまなプロンプトを検証していくことで、修正や改善を行いつつ、成果を上げるための方法などもスピード感をもって探っていきやすくなります。

その後は開発したプロンプトを業務内で活用できるよう、業務フローへ組み込んでメンバー1人ひとりが生成AIを使える環境を整えていきましょう。具体的なメリットや課題解決ができることによってベネフィットを実感でき、組織に浸透しやすくなります。

先端技術はスモールスタートで定着させ、さらなる成果に!

感度の高い少数メンバーからスタートし、ベネフィットの実感を通して組織浸透へ

何かと注目を集めている生成AIですが、少人数から育成し、しっかりと組織に浸透させることで効率化やメンバーのスキルアップにも繋げられることがご理解いただけたかと思います。

今回ご紹介した業務フローの構築における成果と組織に浸透させるコツを参考に、自社組織の生成AI活用の参考にしていただければ幸いです。また、生成AIの導入や活用でお困りのデジタルマーケティング担当者さまは、お気軽に私たちまでご相談ください。

その他、DX推進、デジタルマーケティングに関するご相談については、こちらからお問い合わせください。

この記事の担当者

彦坂 圭/Hikosaka Kei
職種: プロデューサーマネージャー
入社年:2012年
経歴:メンバーズ入社後、経営企画室で業績管理スキームの構築・推進に従事した後、SNSや広告支援を行う部署にて様々な業界のマーケティングを支援。2021年からは製薬・ヘルスケア業界特化カンパニーにて、大手ヘルスケア企業の患者向けサービスの会員獲得から活性化の戦略策定から実行支援をリード。また生成AI活用を前提とした業務フロー構築を通した、実効性のある生成AIの組織定着の支援を行う。