【WEBプロフェッショナルシリーズ:2】国内外を含めたWEB制作の経験を活かし、医療業界にデジタル改革を起こしたい!

インタビュー

2022.01.20

みなさん、こんにちは。広報担当です。メンバーズメディカルマーケティングカンパニー(以下、MM)で働く一人ひとりのメンバーにスポットを当て、プロフェッショナルとしての仕事へのこだわりなどをインタビューするシリーズです。第2回目にご紹介するのは、10月よりMMへ異動してきた風間さん。これまでの経歴や医療のデジタル化に対する想いにも触れつつ、風間さんの人物像を感じ取ってもらえればと思います。

MMで働いてみたい、在籍メンバーを知りたいという方も、是非ともご覧ください。

※インタビューの内容は、取材当時 (2021年11月) 在籍メンバーのものです。

オンラインゲームのオフショア開発、医療アプリのデザイン、WEB制作などを一通り経験

―― まず始めに、自己紹介をお願いします。

風間さん「私は大学卒業後WEB制作会社に入り、IT業界一筋できました。最初はデザインやコーディングを3年ほど経験し、その後、転職してオンラインゲームのオフショア開発会社で運用管理を5年経験し、現地にも行っていました。そちらで働いて日本に帰った後、また別の国の印刷会社で半年、デジタル推進をしたいという会社でWEBサイト運用をしていました。それから再び日本に帰ってメンバーズキャリアに入社して5年半ぐらい、常駐型派遣としてさまざまな業界の案件に携わってきました。職種としてはWEBデザイナー、アプリのUIデザイナー、WEBディレクター辺りが多かったですね」

―― WEB業界の殆どのお仕事に関わっていらっしゃる感じですね…!

風間さん「その中でMMに異動する前に常駐していたのが、医療系アプリの制作を行っている企業だったので、そこで初めて医療が取り巻く状況や治療の大変さを勉強しました」

―― ということは、そちらの医療業界の案件がきっかけでMMにも興味を持った…というような流れでしょうか?

風間さん「そうですね。そちらの案件に入っているときにMMの存在を知って。メンバーズ内に、そんなカンパニーがあるならば、これまでに経験したことや知識を活かしてMMで働いてみたい…と興味を持ち始めました」

―― エンタメ業界の案件などから医療の方向に興味を持たれる方は少ない気がしますが、医療業界にシフトチェンジした“決め手”は何でしょうか?

風間さん「決め手は、“やりがい”かなと。手掛けた案件がリリースされた後に患者さんの治療に役立つということが大きかったです」

―― 以前の医療業界案件での経験が活かせている(または、活かせそうだな)と感じる場面などはありますか?

風間さん「例えば、患者さんに情報を提供する側というのは医療従事者や製薬企業なので、医療に関する知識があります。一方で、情報を受け取る患者さん側は医療の知識がありません。情報が多くなれば、何が正しいかもわからなくなってしまい、ミスマッチな状態になってしまいます。そこで、私たちのような存在が患者さんと医師や製薬会社の間に入ってその差を埋めることができるのではないかと。そういったマッチングの部分は前回の案件でも手掛けていたので、活かせるのかなと思っています」

―― 現在の担当案件はどのようなものでしょう。

風間さん「始まったばかりの案件ですが、製薬企業さまのサイトを競合他社と比較し、良い部分、改善する部分を洗い出す、サイトアセスメントです」

作業量が膨大なWEB制作の現場だからこそ、組織の人間関係を把握しながら作業を効率化!

―― ディレクターやデザイナーとして、これまで経験されたお仕事を通して心掛けていることがあれば教えてください。

風間さん「効率化ですね。作業は減らしつつ、成果は増やす…というような事を心掛けています。業務の中でやることは増える一方なので、同じ成果を出すならば、そこに至るまでの作業量が減らせないかは常に考えますね。あとは、単に目の前の事をこなしても、トータルで作業量が多くなってしまうのは効率的ではないと思うので、そこは漫然と取り組まずに考えながら作業します。仕事の中には、重要な事とそうでもない事…というのが混じっていることがあります。そこで、『これは必要か』『他のやり方はないか?』ということを整理しながら着手していきます」

―― やることが多いWEB業界だからこそ、の考え方ですね! いつから、このような事を意識されているのでしょうか?

風間さん「新卒の頃は出来なかったです(笑)。転職して、2社目からですね。会社規模が大きくなり、関わる方が多くなって、上手くこなさないと全体が回らないぐらいになったので。そこで、必要な事をヒアリングしたり、確認の仕方なども自分で身に付けて行きました」

―― では、これまでの経歴も含め、「これが得意です!」という、ご自身のスキルはどのようなものでしょう?

風間さん「組織全体の構成というか…部署と部署の繋がりとか、あの人はこういうスキルがあるとか、そういった組織内の人や関係部署の繋がり、スキルの情報などを把握するのが得意です。また、これが掴めると自分自身の動きがスムーズになりますね」

―― それは面白いスキルですね! 関わる人が多いディレクションなどのお仕事をする上では、かなり重要なことだと思います。

風間さん「MM入社後に全員と1on1を行いましたが、その時にもどんな業務をやっているのか、こういう作業は誰が得意なのか? とか、他の方のことも聞きつつ、全体把握をしていました(笑)。さまざまな企業のプロジェクトに参画してきましたが、組織について詳しい説明がなく、いきなり作業に入ることもあります。そのため、自分のポジションが掴めないということも多いんですよね。そういった場面を繰り返すうちに、自分自身を動きやすくさせるために自然と身に付いた能力なのかもしれません」

刺激を受けた案件は、ユーザーによるテスト参加やヒアリングを重ねてリリースしたアプリ制作

―― 特に印象に残っているプロジェクトはどのようなものでしょうか。当時の役割や工夫した点などあれば教えてください。

風間さん「アプリ改修の案件で、UXデザインを取り入れましょうということで、実際のユーザーさんにインタビューやユーザーテストをしてもらって、それを制作時に反映していくようなお仕事がありました。こちらはデザイナーとして手掛けた案件で、初めて内部の人だけではなく、実際アプリを使用しているユーザーさんを交えながらのお仕事で、それが結構印象に残っています。フェーズごとにユーザーさんに動作などを確認したり、意見を聞いたりして、その答えを持ち帰って改修し、またユーザーさんに見てもらって…というのを繰り返しながら作ったので、リリースする前にエラー部分を修正することもできました」

―― ユーザーに目の前で動作確認してもらうのは緊張しそうですね…!

風間さん「そうですね。その分、本当に勉強になったというか。作り手側は疑問に思わない部分をユーザーさんに指摘されて気付くこともありましたので」

―― お客さまの役に立てた、喜んでもらえた、と感じたエピソードを教えてください。

風間さん「業務フローに関するドキュメントがほとんどないという現場で、そのために作業が属人化しているような現場で業務の巻き取りをしながら、さらに業務マニュアルを作るという案件を手掛けたことがあります。その企業では、人の作業を明文化するということが初めてだったみたいで。情報がゼロの状態で、色々な人から情報を聞き出しながら、それをまとめてマニュアルに…ということをしたのですが、その時はお客さまに喜んでいただけたし、私が抜けた後も継続的にその役割が必要だということで、そのポジションが継続されていたのは良かったのかなと」

―― さらっとお話されていますが、とても大変な作業だったのではないかと思います…!

風間さん「情報を持っている人が分かっていて、それをまとめるだけなら簡単なのですが、そういった情報が全くない中で、人に聞いて回って、それをまとめるのは何倍も大変でした(笑)」

デジタルと医療の融合を通して、医療現場と患者、双方の負荷を軽くしていきたい!

―― 医療業界のWEBマーケティングやデジタルの活用についてどのような想いがありますか?

風間さん「すぐにでも進めたいのに、進められないもどかしさがありますね。これについては、一般の方でも感じるところがあるのではないでしょうか。例えば、医療機関での待ち時間は長いのに、診察時間はあっという間に終ってしまうこととか。でも、医師の側からすれば、スケジュールはぎっしりで、診察時間を長くとるのは現実的ではないですよね。やはり、限られた時間の中で診療を進めていくには、デジタルデータが有効なのではないかなと思います。症状が出た部分をスマホで画像に残しておくとか、診察の時に話そうと思ったことをメモに残しておくことでも良いと思うんです。多くの方がスマホというデバイスを使用している状況なので、そういう部分でもっと上手く融合できるやり方があるのでは? と感じます」

―― 今の医療業界のココを変えたい! と感じるのは主にどんなところでしょう。

風間さん「患者さんの調査をやっていた時に出た意見ですが、アプリやWEBなどを作った時に、サービスの作り手側は『ぜひ使ってほしい』と考えますが、患者さんが気にされるのは、担当医がそれを見るかどうかということです。あくまでも、ご自分の診察や治療につながらないのなら、記録を取っても意味がないと感じる方もいるのだなと。やはり、新しいサービスを作った時には、お医者さん側から患者さんへ使い方などを伝えていただくのが一番良いんです。そういった事も多いため、お医者さんのデジタル意識の改革も必要だと感じます」

―― 今後、携わってみたいプロジェクトや実現したい目標などについて教えてください。

風間さん「企業さまのデジタル支援などをなるべく広く手掛けたいと思っています。MMでは定量的分析を得意としていますが、それプラス、実際にユーザーへのヒアリングをしたり、話を聞いたり、数値化しにくい定性データの取得も大事だと思っていますので、その両方が可能なプロジェクトを手掛けたいですね」

―― ありがとうございました!

風間さんが手掛けてきたWEB制作プロジェクトに関する幅広い知見や、医療に関する知識も活かしつつ、これからも医療業界へ貢献するためにさまざまなチャレンジをしたいと考えていることが伝わってきました。次回はまた、他のメンバーのインタビューをお届けしますので、楽しみにお待ちください。