製薬会社が取り組むSDGsをチェック!人々の健康を支える企業活動を通じて新たなビジネスチャンスへの好循環を生む

会社紹介

公開日:2021.09.24
更新日:2024.07.16

国内の製薬会社のSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みをまとめてみました。最近では大企業だけではなく、地方の中小企業にも広がりつつあるSDGsの取り組み。現在では、環境や社会への配慮は企業のブランドイメージを向上させ、さらなるビジネスチャンスへと繋がっていく活動として認識されています。

製薬会社ならではの方向性が感じられる取り組みをぜひ、チェックしてみてください。

ミッション・ビジョンへの取り組みを通してSDGs目標の達成へ!

メンバーズは「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能な社会への変革をリードする」ことを目指したデジタルクリエーター集団であり、企業活動全体を通じてSDGs(※)の達成に向けて積極的に取り組んでいます。

※SDGsとは?
Sustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)の略称。2015年9月の国連サミットで国連加盟193か国が参加し、採択されました。2016年から2030年までに、持続可能なよりよい世界を目指す国際目標として、「経済・社会・環境」の分野の17の目標と、それに紐づく169のターゲットが設定されています。いま世界で起きている貧困や紛争・テロ、温暖化・気候変動、資源の枯渇など、向き合あわなければならないさまざまな問題を解決し、私たち人間が地球に住み続けられる良い世界をつくるための取り組みです。

そして、私たちメンバーズメディカルマーケティングカンパニー(以下:MM)は、メンバーズが掲げるVision2030において「医療制度破綻の阻止」を担当するカンパニーです。

私たちが取り組んでいる、企業のデジタルマーケティングやDX支援を中心とした業務は、SDGsの【目標 12. 持続可能な消費と生産のパターンを確保する】項目に繋がるものでもあります。デジタルマーケティング支援という形によって製薬会社と医療従事者が直接つながり、消費と生産のパターンを実現していくことに貢献しています。

また、メンバーズに限らず、その他の企業でも社会や環境への取り組みが積極的に行われ、企業が提供するサービスも社会や環境への配慮がスタンダードなものになってきているのはなぜなのでしょうか。

それは、これらの社会課題へ企業が取り組み、事業を行いながら収益をあげると同時に社会や地球環境を改善することが大きなビジネスチャンスとなるためです。従来型のビジネスモデルから循環型経済モデルへとサービスを転換し、企業の事業活動を通じて、より良き世界を目指すことが望まれています。

また、社会や環境へ配慮する企業は、投資家や株価へも影響し、さらなるビジネスを生むきっかけにもなります。

メンバーズが注力しているSDGsの取り組みは4つ!

冒頭でご説明したように、SDGsの目標は全17項目あります。メンバーズではその中の「4,5,8,12」の目標に力を入れているように、企業ごとに何の目標に対して注力しているのかは企業によって変わって来ます。

■メンバーズのSDGsの4つの取り組み

【目標 4】すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
◆スキル、育成制度の充実
社外・学生も参加可能なオープンイベントや「社長塾」というリーダー育成の取り組みを実施。
◆インターネット人材の育成
デジタルクリエイター必須スキルを業界第一線の人材から学ぶスキルフェロー(技術顧問)制度を導入。

【目標 5】ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る
◆女性社員の長期的なキャリア形成を支援
女性社員向けのキャリア研修やなど各種施策を実施し、女性管理職比率30%以上の目標を達成。
さらに、育児・介護に関する支援制度として、多様なワークスタイルの確立を目指し、在宅勤務や時短勤務など、各種支援制度を策定。

【目標 8】すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
◆ワークライフバランスの実現
生産性向上の各種取り組みによる残業時間の削減、社員の経済的基盤の充実を図り、月額固定給を段階的に引き上げ、年収27.5%アップを達成。
◆地方経済の活性化
優秀な人材確保、雇用創出による地域経済への貢献を目的として、仙台・北九州・神戸にも拠点を設立。

【目標 12】持続可能な消費と生産のパターンを確保する
◆ネットビジネスパートナーとしての使命
デジタルマーケティング支援を通して、企業と人々が協力して持続可能な消費と生産のパターンを実現していくことに貢献する
◆持続可能な消費と生産のパターンを確保する
メンバーズの使命は、共通価値を軸として深く長期的に企業と人々がコミュニケーションを築くことを支援するネットビジネスパートナーとして、本業のWEBを通して持続可能な消費と生産のパターンを実現すること。

・株式会社メンバーズ:「持続可能な開発目標(SDGs)」への取り組み
https://www.members.co.jp/sustainability/sdgs.html
以下から製薬企業の取り組みをチェックしいきます。

売上TOP10の国内製薬会社の環境・社会への取り組みをご紹介

ここからは、国内の製薬企業で具体的に取り組んでいる活動にはどのようなものがあるのか、今回は2020年の国内の売り上げTOP10の製薬会社を対象に調査をしてみました。

どのような活動を中心にした取り組みを実施しているのか、中にはオリジナルコンセプトを掲げている企業や、全項目へ具体的な取り組みをしている企業もあり、各社の独自の特色が出ていました。企業ごとの違いを一覧で比較しながらご覧ください。

①武田薬品工業

●タケダの環境リスクへの認識:
 サイエンス・ベースド・ターゲット・イニシアティブ(STBi)に認定されている。サイエンス・ベースド・ターゲットは、企業の温室効果ガス削減目標。この実現に向けて、省エネと効率化によるエネルギー消費量の削減、再生可能エネルギーへの投資による事業の脱炭素化、サプライヤーの気候への影響の削減に向けた協働 に取り組む。

●タケダのカーボンニュートラル戦略:
 バリューチェーン全体でカーボンニュートラルを達成するという2040年目標を発表。事業活動における温室効果ガス(GHG)の排出をゼロとし(スコープ1および2)、サプライヤーと協働して排出量を大幅に削減し(スコープ3)、スコープ3の残りの排出量を検証済のカーボンオフセットで相殺することで目標を達成することを目指す。

●廃棄物および水資源の管理目標:
 2030年度までにすべての主要拠点で廃棄物の埋め立て処分ゼロを達成し、2025年度までに水資源消費量を5%削減(2019年度比)する。製造拠点で水資源リスクアセスメントを2021年度までに実施し、リスクに応じた水資源管理や削減施策を検討。

●プロダクト・スチュワードシップの目標:
 循環型経済の原則に基づき、製品やサービスが環境に与える影響を最小限に抑えることを目指す。2020年度は、製品やプロセスを評価することで環境への影響を最小限に抑えることに重点を置いたプロダクト・スチュワードシッププログラムを再スタートさせ、製品ポートフォリオの定期的な評価を実施し、廃棄物や排水の毒性など、環境における医薬品のリスクを低減する方法を特定。

公式ウェブサイト
https://www.takeda.com/jp/corporate-responsibility/environment/


②大塚ホールディングス

●サステナビリティの推進体制:
サステナビリティ推進責任者である取締役を委員長とする「大塚グループ サステナビリティ推進委員会」を2018年に設置。大塚グループ全体のサステナビリティの推進を目的としており、サステナビリティに関する方向性や計画等を討議・決定している。委員会の審議を経て、マテリアリティ(重要項目)は、3つの分野に特定された。

【社会】
(健康):アンメット・ニーズ解決に向けた研究開発促進、抗結核薬の研究開発と薬剤アクセスの向上、運動・栄養等を主テーマとした人々の健康維持・向上の支援、啓発活動、パートナーシップ強化による課題解決促進
 (人材):人材育成、ダイバーシティ推進、健康経営
 (品質):持続可能な調達と製品設計、徹底した品質管理と安定供給、責任ある販促活動と情報提供、ステークホルダーとのコミュニケーションの深化、「消費者志向経営」の推進

【環境】
(気候変動):バリューチェーン全体のCO2排出量削減
(資源共生):資源効率向上による環境負荷軽減、社会・地球共に持続可能な状態を目指した事業活動の推進
(水資源):水リスクの把握、水資源の管理と有効活用

【ガバナンス】
 コーポレートガバナンスの強化、コンプライアンスの徹底、リスク把握、評価、管理

公式ウェブサイト
https://www.otsuka.com/jp/csr/


③アステラス製薬

●目標3「すべての人に健康と福祉を」に注力
 「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念と親和性が最も高い目標3を中心に、SDGsに対する取り組みを行っている。健康は、保健医療上の課題であるだけでなく、健康を損なうことは教育を受ける機会や就業の制限につながり、貧困の原因となる場合もあるため。

●4つの分野で保健医療へのアクセスを改善
 適切な治療方法が存在しないことや貧困、保健システムの不備、保健医療に関する情報不足が理由で必要な医療を受けることが困難となっている状態を「保健医療へのアクセス(Access to Health)」上の課題と捉え、以下の4つの分野を特定し、自社がもつ強みや技術を活かして課題解決に取り組んでいる。

①イノベーションの創出:
 治療満足度の低い疾患領域で革新的な医薬品と医療ソリューションを創出し、世界中の患者さんのもとに届けている。また、パートナーと共に、結核、マラリア、顧みられない熱帯病(リーシュマニア症、シャーガス病)のリード化合物創出を目指す共同研究や、住血吸虫症の治療薬プラジカンテルの小児用製剤の開発を進行中。

②入手可能性の向上:
 薬剤費負担が困難な患者さんに対する支援プログラムを提供しているほか、大きな経済課題がある国においては特許を出願しないこと、特許権の非行使などの対応で患者さんを支援。

③保健システムの強化、④健康に対する知識・理解の向上:
 SDGsのターゲットの一つである「2030年までに非感染性疾患による早期死亡件数を3分の1減少させる」ことに貢献すべく、グローバルなイニシアティブであるAccess Acceleratedに参画。

公式ウェブサイト
https://www.astellas.com/jp/ja/sustainability/un-development-goal


④第一三共

●持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み
革新的医薬品の創出や患者さんの医療へのアクセス制限の解決に取り組むことで、SDGsの目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」に貢献。開発途上国におけるマラリア、NTDs(顧みられない熱帯病)や、先進国にも共通する医療アクセスの課題である「がん」をはじめとするNCDs(非感染性疾患)、希少疾患などのアンメット・メディカル・ニーズの解決に取り組む。

・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」:
理念の「革新的医薬品の継続的創出」の実現を通じて貢献。「人」を最重要な「資産」であると位置付けており、社員の高い参画意欲と貢献を促進することで社員と会社相互の長期的な成長を実現。オープンイノベーション活動として、外部創薬ネットワークの拡大及び多様なイノベーションソースの確保を目指した、多くの取り組みを行なっている。

・目標13「気候変動に具体的な対策を」:
すべての事業活動における環境負荷と環境リスクの低減、資源の有効活用などに取り組むことで持続可能な社会の実現を推進。地球への環境負荷が増大する中、持続可能な社会が実現されなければ、企業活動を行っていくことはできないため、すべての事業活動における環境負荷と環境リスクの低減、気候変動リスクへの対応などに取り組むことで環境経営を推進している。

・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
医薬品の研究開発や医療へのアクセス制限の課題に対し、これまでに蓄積された科学的知見およびグローバルなネットワークを最大限活かすために産学官民を含む多様なパートナーシップを通じて取り組む。

※上記以外の全目標にも具体的に取り組んでいる。

公式ウェブサイト
https://www.daiichisankyo.co.jp/sustainability/our_approach/sdgs/


⑤エーザイ

●SDGsへの取り組み:
企業理念であるhhc(ヒューマン・ヘルスケア)理念のもと、医薬品の提供のみにとどまらず、医薬品アクセス向上への取り組みや地域医療に対するソリューションの提供など、様々な活動を行っている。
また、中期経営計画「EWAY 2025」では、2025年度に向けてめざす企業像を「MEDICO SOCIETAL INNOVATOR」、すなわち「薬とソリューションで社会を変える企業」と定め、この企業像の達成に向け、世界中に存在する医療・ケアのギャップの解消に取り組み、これらは17の目標からなる国連のSDGsの達成にもつながるものと考えている。

【注力する17の目標に対する目標と具体的な取り組み】
・目標1:貧困をなくそう(貧困の撲滅)
 開発途上国・新興国への医薬品アクセス向上への取り組みを通じて、健康福祉の向上、中間所得層の拡大による経済成長への貢献をめざす

・目標3:すべての人に健康と福祉を(健康と福祉)
 革新的な医薬品の創出
 医薬品の提供にとどまらないソリューションの提供
 開発途上国に蔓延する顧みられない熱帯病(NTDs)の制圧に向けた取り組み
 開発途上国・新興国において、エーザイ製品を購入しやすい価格(アフォーダブルプライシング)で提供

・目標5:ジェンダー平等を実現しよう(ジェンダー平等)
 ダイバーシティの推進:2020年度までに女性管理職比率10%をめざす

・目標6:安全な水とトイレを世界中に(水と衛生)
 水資源の有効利用による水不足リスクへの対応

・目標12:つくる責任・つかう責任(持続可能な消費と生産)
 循環型社会形成への取り組み:「廃棄物発生量削減、リサイクル率向上、最終埋立量の削減」の推進

・目標13:気候変動に具体的な対策を(気候変動)
 低炭素社会形成への取り組み:国内のCO2排出量を2020年度までに2005年度比で23%削減をめざす

・目標17:パートナーシップで目標を達成しよう(パートナーシップ)
 重点領域でのイノベーション創出に向けた企業、アカデミアとのパートナーシップ
 医薬品アクセス拡大に向けた国連機関、非営利組織、研究機関、アカデミア等とのパートナーシップ

公式ウェブサイト
https://www.eisai.co.jp/sustainability/management/sdgs/index.html


⑥中外製薬

●共有価値創造とサステナビリティ推進
 ステークホルダーと価値を共有しながら、事業活動のすべての場面で社会課題への貢献を考慮していくべきだと考えている。「中外製薬として果たすべきこと」「中外製薬の事業領域を踏まえて優先的に取り組むこと」などを精査、重要課題(マテリアリティ)を設定した。

●中外製薬が主に取り組む開発目標
 中外製薬グループのミッションに直結する目標3を最重点目標とし、それを実現するために必要な4目標(8、9、12、17)、事業活動の基盤となる6目標(5、6、10、13、15、16)の計11の開発目標に重点的に取り組むことを定めている。

【ミッションに直結する目標3「すべての人に健康と福祉を】
 革新的な医薬品とサービスの創出、患者ソリューション提供、グローバルヘルスへの貢献

(※上記目標3.を実現するための4目標)
・目標8「働きがいも経済成長も」
 労働安全衛生の向上、タレントマネジメントの推進、ワークライフシナジーの推進、サプライチェーンマネジメント

・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
 革新的な医薬品とサービスの創出、個別化医療への取り組み、アカデミアなどとのオープンイノベーション・ネットワークの構築

・目標12「つくる責任 つかう責任」
 安定供給と安定在庫の確保、品質保証の強化、循環型資源利用、環境マネジメント、取扱物質による曝露防止のリスクアセスメント実施

・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
 オープンイノベーション・ネットワークの構築、ステークホルダー対話戦略、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)への参画、アクセス・アクセレレイテッド(AA)への参画

(※事業活動の基盤となる6目標)
・目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
 ダイバーシティ&インクルージョンの推進、ワークライフシナジーの推進、女性管理職比率向上

・目標6「安全な水とトイレを世界中に」
 水の使用量・排出量のモニタリング、排水管理、高度排水処理技術の導入

・目標10「人や国の不平等をなくそう」
 行動規準の遵守、人権方針の策定、サプライチェーンマネジメント

・目標13「気候変動に具体的な対策を」
 省エネルギー対策の推進、再生可能エネルギー利用推進、温室効果ガス削減、フロン類使用の削減、環境マネジメントシステムの継続的改善

・目標15「陸の豊かさも守ろう」
 排水管理、産業廃棄物の再資源化、最終処分量の削減、無害化処理の徹底
 
・目標16「平和と公正をすべての人に」
 行動規準の策定、贈収賄防止、リスクマネジメント、サプライチェーンマネジメント

公式ウェブサイト
https://www.chugai-pharm.co.jp/sustainability/strategy/sdgs.html


⑦大日本住友製薬

●SDGsに対する取り組み
 アンメット・メディカル・ニーズの高い領域(精神神経領域、がん領域、再生・細胞医薬分野など)における革新的な医薬品と医療ソリューションの創出をはじめ、さまざまな活動を行うことにより、社会課題の解決に向けて取り組んでいる。

以下は、注力している目標と具体的な取り組み

・目標3「すべての人に健康と福祉を」
 3.4:2030年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて3分の1減少させ、精神保健および福祉を促進する。
 3.3:2030年までに、エイズ、結核、マラリアおよび顧みられない熱帯病といった伝染病を根絶するとともに肝炎、水系感染症およびその他の感染症に対処する。

・目標8「働きがいも経済成長も」
 8.5:2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性および女性の、完全かつ生産的な雇用および働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。

・目標12「つくる責任 つかう責任」
 12.4:2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。

・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
 17.17:さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励・推進する。

※上記以外の全目標にも具体的な取り組みが行われている。

公式ウェブサイト
https://www.sumitomo-pharma.co.jp/sustainability/management/sdgs_efforts.html


⑧田辺三菱製薬

【マテリアリティ(重要項目)】
 経営層の承認を経て8つのマテリアリティを特定。

※成長戦略を推進し、希望ある選択肢を届けるために注力するマテリアリティ:
 ・新たな価値を持つ医薬品・医療サービスの創製
 ・製品の品質保証と安定供給
 ・製品の適正使用の推進
 ・医療アクセスの向上
 
上記に関連するSDGsの目標
 ・目標3「すべての人に健康と福祉を」
 ・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
 ・目標12「つくる責任 つかう責任」
 ・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

※MISSION・VISION30 を実現するための基盤として推進するマテリアリティ:
 ・ステークホルダーエンゲージメント
 ・従業員の健康と多様性の尊重
 ・環境に配慮した事業推進
 ・論理的で公正・誠実な事業活動

 上記に関連するSDGsの目標
 ・目標3「すべての人に健康と福祉を」
 ・目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
 ・目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
 ・目標8「働きがいも経済成長も」
 ・目標12「つくる責任 つかう責任」
 ・目標13「気候変動に具体的な対策を」
 ・目標15「陸の豊かさも守ろう」
 ・目標16「平和と公正をすべての人に」
 ・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

・オリジナルコンセプト[KAITEKI]
環境・社会課題の解決にとどまらず、社会そして地球の持続可能な発展に取り組むことを提案したオリジナルコンセプト。さまざまな環境・社会課題を解決する事業を積極的に推進し、事業を通じて社会に価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献することで、持続的な企業価値の向上をめざす。

・田辺三菱製薬:マテリアリティ
https://www.mt-pharma.co.jp/sustainability/materiality.html

・三菱ケミカルホールディングス「KAITEKI」
https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/kaiteki/index.html


⑨塩野義製薬

●「常に人々の健康を守るために必要な最も 良い薬を提供する」という基本方針のもと、事業活動を 通じて社会課題解決および医療ニーズに応え、社会に必要 とされる企業として成長し、その成果をステークホルダーと 共有することを目指している。2030年に向けて、企業を取り巻く環境の変化、新たなビジネスの方向性、社会からの要請を踏まえた新たなビジョンと新中期経営計画(STS2030)を策定するとともに、 シオノギの取り組むべき重要課題について検討。将来にわたって社会へ価値を提供し、共存して成長することの重要性を認識し、これらのマテリアリティにグループ一丸で注力していく。

【持続可能な社会の実現と企業の成長を支えるマテリアリティ(重要課題)として、特に貢献するSDGsの目標】
 ・目標3「すべての人に健康と福祉を」→医療アクセスの向上
 ・目標8「働きがいも経済成長も」→成長を支える人材の確保、人権の尊重
 ・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」→サプライチェーンマネジメントの強化
 ・目標12「つくる責任 つかう責任」→責任ある製品・サービスの提供、環境への配慮
 ・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」→ガバナンスの強化、コンプライアンスの遵守

【環境への配慮を考慮したSDGsの目標】
 ・目標6「安全な水とトイレを世界中に」→水リスク・水資源、薬剤耐性(AMR)
 ・目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」→気候変動
 ・目標12「つくる責任 つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」→省資源・資源循環(プラスチックを含む)

・マテリアリティ(重要課題)の特定
https://www.shionogi.com/jp/ja/company/strategy/important-issues.html

・環境マテリアリティ(重要課題)
https://www.shionogi.com/jp/ja/sustainability/environment/materiality.html


⑩協和キリン

●CSV重点課題とSDGs
 「最先端の技術を核とした新たな製品・サービスの創出」「従業員の健康増進」「温暖化の防止」「水資源の保護」に係るSDGsを中核的な課題と位置付けている。

【SDGsの目標に関連する取り組み】
 (人権の尊重)
 ・目標10「人や国の不平等をなくそう」 →人権への配慮

(労働慣行)
 ・目標3「すべての人に健康と福祉を」 →健康で安全な職場づくり
 ・目標5「ジェンダー平等を実現しよう」 →Diversity & Inclusionの推進
 ・目標8「働きがいも経済成長も」 →人材育成と組織風土

(環境)
 ・目標6「安全な水とトイレを世界中に」 →水資源保全への取り組み、水質汚濁防止への取り組み
 ・目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」  →CO2排出量削減に向けた取り組み
 ・目標15「陸の豊かさも守ろう」 →生物多様性保全への取り組み
 
(公正な事業慣行)
 ・目標16「平和と公正をすべての人に」、目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」 →公正な事業慣行

(消費者課題)
 ・目標3「すべての人に健康と福祉を」→健康と豊かさの実現のために
 ・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」 →共同研究・共同開発
 ・目標12「つくる責任 つかう責任」 →消費者課題
 
(コミュニティ)
 ・目標4「質の高い教育をみんなに」 →コミュニティへの参画及びコミュニティの発展

公式ウェブサイト
https://www.kyowakirin.co.jp/csr/csv_materiality/index.html


※上記の取り組みの一覧は、主な重要課題(マテリアリティ)について触れているため、各企業が実施している詳細な取り組みや情報を知りたい方は、公式のWEBサイトにてご確認ください。

また、各企業では、SDGsの17の目標のどの項目に注力しているのかを表にまとめてみました。

目標を絞って注力している企業や全項目で施策を打ち出している企業など、比較することができます。

社会課題の解決と企業活動をリンクさせ、より良い世界を築く!

各社ともに健康への取り組み以外にも、環境へ配慮した施策などを幅広く取り入れている様子が感じられたのではないでしょうか。また、そこからさらに企業の成長と持続可能な社会を実現するためのロードマップを描き、地球環境により良い影響を与える好循環な取り組みを目指しているようです。

MMもデジタルマーケティングの取り組みを通じて医療の課題を解決へと導けるよう、SDGsの3.【すべての人に健康と福祉】や12.【持続可能な消費と生産のパターンを確保する】ことに貢献し続けて行きます。

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