【ヘルスケア企業のCSV経営事例2】新たなマーケティングスタイルで社会課題の解決とビジネス目標の達成を同時に実現!

コラム

2023.04.24

みなさん、こんにちは。広報担当です。
今回は、CSV経営についての調査第2弾です。ヘルスケア企業で取り組まれている社会課題解決とビジネス成果向上を両立させるCSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)にはどのような事例があるのか。自社のサービスを活かした取り組みやユニークな取り組みも実施されていました。CSV経営に取り組みたい製薬企業さまは、ぜひご覧ください。

3つのアプローチでCSV経営を実現!

前回の記事で触れたように、SDGsが定められたことによって、多くの企業は社会課題の解決に取り組むことが求められ始めています。その潮流から「CSV経営」にも注目が集まり、企業の経営スタイルにも変化が出て来ました。
そもそも、この「CSV経営」を提唱したのは、米ハーバード大学教授、経営学者のマイケル・ポーター氏です。CSVは“共通価値の創造”という意味ですが、具体的な取り組みに落とし込むことが難しいと考えている企業も多いのではないかと思います。その際には、「CSV経営を実現する3つの方法」という、CSV経営の考え方の参考になるポイントがありますので参考にしてみてはいかがでしょう。
【CSV経営を実現する3つの方法】
1.製品と市場を見直す
2.バリューチェーンの生産性を再定義する
3.ビジネスを営む地域に産業クラスターを開発する


そして、今回は、ヘルスケア企業の事例に絞ってCSVの取り組みを紹介していきます。これからCSV経営に取り組みたい、どんな事例があるのか参考にしたい方はチェックしてみてください。

ヘルスケア企業の事例をチェック!

<株式会社ユーグレナ>
2020年の創業15周年を機に、ユーグレナ・フィロソフィーとしてSustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を制定。サステナビリティを軸とした様々な事業を展開することで、様々なステークホルダーが事業や商品を通じてサステナブルになること=『事業が成長すればするほど、社会のあらゆる問題が解決される企業であり続けること』を目指している。
【社会課題への取り組み】
■ヘルスケア事業
独自のサステナブルな素材を活用し、バイオテクノロジーを駆使した商品・サービス開発。微細藻類ユーグレナを化粧品素材として利用するための研究。
■バイオ燃料事業
化石燃料に代わる、サステナブルな社会を実現するための燃料『サステオ』を開発。2020年に次世代バイオディーゼル燃料を、2021年はバイオジェット燃料を供給開始し、車両・船舶・航空機で利用が拡大。
■ソーシャルビジネス
「ユーグレナGENKIプログラム」の活動は、プログラム対象商品を購入した際の売上の一部を協賛金として充てることで運営。バングラデシュの子どもたちの栄養改善を目指す活動を応援することができる。

<株式会社メドレー>
2009年に医療ヘルスケア領域の課題を解決するために設立され、医療ヘルスケア領域に特化したインターネット企業。「医療ヘルスケアの未来をつくる」をミッションに掲げ、長期的な視点でこのミッションに最も貢献できるような企業を目指している。
【取り組み】
・医療プラットフォーム事業
・医療のデジタルトランスフォーメーション
・医療ヘルスケア領域の人材不足へのアプローチ
・新型コロナウイルス感染症に対する取り組み
・被災地におけるオンライン診療

<株式会社エス・エム・エス>
「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」をミッションに掲げ、高齢社会で生じる様々な社会課題の解決を事業の根幹に据えて取り組み、高齢社会が直面するという3つの社会課題に対して戦略的事業領域において解決を目指している。
【解決すべき重要な社会課題】
 ■「質の高い医療・介護サービスの提供が困難になる」
→解決の方向性:介護・医療の人手不足と偏在の解消
       :介護事業者の経営改善
 ■「現役世代の負担がより深刻になる」
→解決の方向性:健康な労働力人口の増加
 ■「高齢社会の生活にまつわる困りごとの解決が困難になる」
  →解決の方向性:多様な選択肢と意思決定情報の提供

CSV経営でビジネスの在り⽅に変⾰を!

前回~今回にわたり、製薬、ヘルスケア企業のCSV経営事例を紹介してきましたが、これらを取り入れることについて「明確なガイドラインがない」という批判的な意見もあるようです。しかし、環境に配慮した生産プロセスを無視してビジネスを行うことは、現代のサステナブル経営、SDGsの目標達成、2050年のカーボンニュートラルetc…の潮流から、顧客や消費者に選ばれにくくなるという可能性があります。
まずは、冒頭の【CSV経営を実現する3つの方法】を参考に、自社の製品・サービスが顧客や社会に対し、どんな価値を提供できるのか改めて考えてみませんか。私たちメンバーズも、社会課題の解決とビジネス目標の達成を同時に実現させる「CSV経営」のご支援をしています。
以下のリンクには過去の事例も掲載しているので、サービス・製品の見直し、CSV経営を実現するための事業戦略の立案、共創プランの立案などを検討している製薬会社さまは、ぜひお問い合わせください。

※CSV戦略コンサルティング・CSV型プロモーション実行支援
https://www.members.co.jp/services/csv/csv.html
※「VISION2030」メンバーズグループが着目する社会課題
https://www.members.co.jp/company/vision2030.html