あけましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜わり、厚く御礼申し上げます。
2021年は、一昨年より流行してきた新型コロナウイルスの感染者数も一時は少なくなってきましたが、新たな変異型のオミクロン型が発見されるなど、予断を許さない状況が続いています。
このような背景もあり、コロナ禍以降は、製薬会社のMRのWEB面談やウェビナーの広まり等、医療に対するデジタル化はいたる場所で進んできました。私たちメンバーズ メンバーズメディカルマーケティングカンパニーも組織を拡大しながら対応を進め、社会的にも医療へ関心が高まった時期ということもあり、医療業界のデジタル化に対して何らかの「想い」を持って参画したメンバーも多く集まりました。おかげさまで製薬企業のお客さまからの引き合いも順調に増え、実績をつみ重ねることができております。
具体的には、昨年に掲げていた目標、「医療業界に対する包括的なDX(デジタルトランスフォーメーション)推進」へと取り組んでまいりました。その中で私たちが体感してきたのは、医療業界だけではなく、日本全体がデジタルに対する競争力が低い(=デジタルへの投資が少ない)ということ。『IT人材白書』のデータによると、米国ではIT人材の65%がIT企業以外(事業者側)に在籍し、IT企業(IT企業やITベンダー)に在籍する比率は35%と少数であるのに対し、日本では72%のIT人材がIT企業に在籍し、IT企業以外に在籍するIT人材の割合はわずか28%というデータが出ています。
また、別なデータですが、DXを推進している企業は利益や生産性の向上、新製品・サービスの恩恵を受けているという結果も出ています。推進にあたり課題もありますが、その先のメリットのために「今」アクションを起こすべきだと感じています。
今後もデジタルテクノロジーはたえず進化し続けて行くため、企業側のデジタル化への対応も常にアップデートが求められます。変化のスピードに適応し、デジタル競争力を高めていくためにも、企業のデジタル投資は必須になっていくことが予測されます。そして、このような状況下において、私たちは製薬業界の皆さまに対して一時的な支援でサービスを提供するのではなく、継続的な支援となる「内製化」でサポートしていく必要があると考えています。
また、世界中で感染症を引き起こした新型コロナウイルスでも改めて実感させられたように、病気はグローバルなもので、場所や人を選びません。だからこそ、世界の人々の健康が脅かされた時には、国を越えて戦える製薬企業として、デジタルを駆使したテクノロジーで治療に貢献し、病気を防いでいく。私たちはクライアントの皆さまとともに、その一翼を担う存在でありたいと思います。
多くの方が医療について考える時間が増えた結果、数年前に比較すると医療はとても身近なものになり、健康への意識も高まりつつあるように感じています。100年に一度のパンデミックが起き、これまでの価値観が大きく変化していく時代だからこそ、私たちもデジタルを通して一人でも多くの人々の健康に寄与できるよう、尽力して参ります。
本年もメンバーズメディカルマーケティングカンパニーをよろしくお願い申し上げます。
株式会社メンバーズ
メンバーズメディカルマーケティングカンパニー カンパニー社長 長野清哉